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Come so do (原作:Hitomi=Borry 1918年アメリカ 翻訳:文森しい)
宇佐見は仰々しく肩の力を抜いてみせると、ゆっくりと二人に話しかけた。
「メリー、君の意見はよく分かった。次はM氏の話も聞いてみようじゃないか」
M氏と呼ばれた人物は、待ってましたとばかりにこう切り出す。
「宇佐見氏の議論好きは知っているよ。ここはひとつ乗ろうじゃないか。
本当はおにぎりが食べたいんじゃなくて、議論の末に私達を出し抜きたいんだろう。違うかい」
M氏はメリーに目配せをし、メリーもそれに応じた。宇佐見は冷静を装いながらも、どこか落ち着かない。
これから始まる駆け引きが楽しみでしょうがないのだろう。
「よし、始めよう。最初に決め事だ。おにぎりを割りほぐして三等分にするのはなしだ。
それは完全なおにぎりじゃあないからね。ただの米粒だよ」
二人は活き活きと語る宇佐見を眺め、そっと苦笑した。
かれこれ5分も経ったろうか、宇佐見が大きく呼吸したのをメリーは見逃さなかった。
「念のため確認なんだけど、おにぎりは二つ。私達は三人。誰かの一人負けってことかしら」
続いて思案顔のM氏が言葉を重ねる。
「そうとも限らないよ。一人勝ちってこともある。それに付け合せの沢庵も美味しそうじゃないか。
おにぎりよりも魅力的に思う人がいるかもしれない。何をもって勝利とするかは人それぞれじゃないかな」
どうやら勝負はもう始まっているらしい。M氏はこれでもかと沢庵の素晴らしさを吹き込み始めたのだ。
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※以上、超私信。こんなノリですかー…
それよりも、だ。まさか君は…おにぎりだけじゃあなく、たくあんまでも独り占めしてしまうつもりかい?!だが、負けるつもりはないよ…フフ
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